和光鶴川小学校


♦基本データ

♦3領域の環流で豊かな人格の形成をめざす

授業と生活を結びつけることで生きた知性が育ちます。教育課程の構造を「教科教育」と「行事自治活動等の教科外教育」と生活べんきょう・総合学習」の3つの領域で構成し、それぞれが別個に位置するのではなく、3領域が相互作用を及ぼして、1人の統一した人格が形成されることをめざしています。3領域を横軸に、子どもの発達段階を縦軸にして、6年間の教育カリキュラムを編成しています。


♦スクールデータ

住所: 〒195-0051  町田市真光寺町1282-1


電話: 042-736-0036

 

アクセス: 

小田急鶴川駅、京王線若葉台よりバス10分

 

校長先生: 園田 洋一 先生       


学校HP: こちら

 

創立: 1992年    


昼食: 弁当 

給食の設備はありません。

事情のある場合は登校途中で購入したり、昼休みに学園前のお店まで買いに行くことができます。

   

制服: なし      


児童数: 375名


スクールバス:  

和光鶴川小学校では専用スクールバス3台を運行しています。このスクールバスを利用することで、田園都市沿線地域に住む児童の通学が大変便利になっています。停留所は、田園都市線沿線の「たまプラーザ駅」「あざみ野駅」「青葉台駅」、こどもの国線の「こどもの国駅」に停車するほか、下の地図の停留所に停車します。

 


♦教育目標

1.たしかな学力をもち、ものごとをしっかりみつめ考える子ども

2.あそびも仕事も好きで、自主的で規律感のある子ども

3.健康を尊び、しなやかでじょうぶな体とたくましい活動力あふれた子ども

4.自分の考えをだれにでもはっきりいえる子ども、

   集団の一員として責任を果たすことのできる民主的な子ども

5.美しいもの、すぐれたものに感動できる子ども、

   自分たちの手で文化を作り出していける子ども

6.平和を愛し、民族と人類の発展への参加をめざす子ども



♦教育の特色

学ぶ喜びこそ 豊かな感性と 知性の源

■行田稔彦 校長先生のことば

和光鶴川小学校は、子どもが「なるほど、わかった!」という学ぶ喜びにあふれる学校づくりをめざしています。子どもは、本物の文化や体験、人とのつながりをなかだちにして認識を深め、人間理解を広げ、自らのことばで考え、表現し、他者との関係を組替えて新しい時代の主体へと成長して行きます。東京の多摩丘陵の一角に残された貴重な自然環境を生かし、生活と学習を重ね、豊かな感性に支えられた個性と知性を育てたいと願っております。


■手作り教育・手作り教科書

私たちは、30年も前から公立学校の教育課程を分析し、そのいいところは生かし、独自の工夫も加えて「自主編成による教育」=「手づくり教育」を進めてきています。

子どもたちの生活の様子、興味、わかり方などを踏まえてつくり上げた教科課程は、子どもにとっても、教師にとっても「学ぶ楽しさ」にあふれる授業づくりの出発点になっています。

授業で使う教材はすべて手づくりです。子どもたちの発達段階に合った、子どもたちが楽しいと思えるようなプリントを、各担任が工夫してつくります。「かけざん山をのぼれ」(2年生)など子どもたちの興味を引き出しながら、授業は楽しく進んでいきます。

もちろん、先生によって教える内容に大きな違いが生じなうようにそれぞれの教科ごとに「授業書」があり、これを基に教材が準備され、指導が行なわれます。

学年を受け持つ先生同士の間では、毎週学年会が開かれ、指導内容や教材、教具などについて、よく話し合ったうえで授業を進めています。

 

■総合学習で育つ本当の学力

和光鶴川小学校では3年生から6年生までの各学年で、1年を通じて一つのテーマに取り組む総合学習を行なっています。テーマは蚕を飼う(3年生)、川(4年生)、食べ物を通して学ぶ(5年生)、沖縄・・・戦争・平和・命(6年生)です。

子どもたちはこの総合学習が大好きです。なぜなら、自分自身の手と足と頭を使って学ぶことの面白さがあるからです。強制される勉強には拒否反応を示す子どもたちも、主体的な学習にはとても意欲的、積極的に取り組みます。

子どもたちは自然に出会い、人に出会い、その過程で得た知識や経験から自然に隠されている法則に気づき、社会のしくみや現実と直面し、人間の知恵に触れます。沖縄では青い海を前に沖縄戦体験者の方から話を聞きさまざまに思いをめぐらせます。

現代社会の課題や自分の生き方を考えあう総合学習は、本当の学力が育てられる大切な時間となっています。

 

■専科教師による授業

「音楽」と「美術」は1年生から専科教師による授業が週2時間行なわれています。また、3年生からは「理科」が週3時間、工作技術が週2時間専科の先生が授業を担当します。

専門性が求められるこれらの授業に対して、高い専門性と、指導力・指導法を持つ教師が担当することで、子どもたちの興味の芽を伸ばし、才能とセンスを磨いていきます。

 

■お弁当

和光鶴川小学校では給食はありません。親御さんがつくったお弁当を持参します。子どもたちの体にさまざまなな変調があらわれ、「食育」の必要性が強調される今日、お弁当を食べることはとても大切な「食育」になっています。

お子さんの嗜好や体調と相談しながらつくられるお弁当は、親と子の絆を深める良い媒体になっています。また、子どもたち自身の「食べ物」に関する学習とも結びついて、子どもを「食べることの主体者」に育てる役目を果たしています。

 


・専科の科目・・・音楽、美術、技術、理科

本校は子ども達の全面発達をめざした独自のカリキュラムを作成し、実践しています。

生活に於いては、集団的な活動、自治を中心とした組織活動の中で人間同士の関わり合いを大切にしています。教科指導は独自の指導方法によるテキストと討論を主体にした授業。行事ではたてわりを軸に豊かな子ども同士の関わりを育てます。

子ども時代にこそ体験させたい諸活動を年間計画に位置づけ、学ぶ楽しさと生きる喜びの広がる学校作りをめざします。

 


ポイント1 子ども優先の教育課程

和光鶴川小学校の教育課程編成の特質は、こうした学校教育の諸活動を、子どもの発達のプロセスに即して編成しているところにあります。教育内容を優先して、それを各学年にばらまくという発想でなく、子どもを優先して、人間が人間として発達する、その段階にふさわしい内容と順序を考えて編成しています。とりわけ低学年では次の教育課題を立てて教育します。


a.遊びや日常生活を通して子どもたち同士のつながりを形成する。

b.書く、話す、聞く、描くなどの自由な表現活動を共有する。

c.自然や社会に対する新鮮な感動や調べてみたいという興味を育てる。

d.さまざまな学習活動、特に芸術活動によって、豊かな感覚と感性を育てる。

e.発達に応じた手仕事や労働を通じて手や指の巧緻制、体の均衡をつくる。



ポイント2 「手づくり教育」ですすめる教育諸活動

やる気に満ちた個性豊かな子どもを育てるために、教師による手づくり教育を進めています。


・教科教育 

 私たちは、すべての子どもたちに、自ら学ぶ力と文化獲得につながる質の高い学力を育てようと考えています。そのことは子どもたちのものを見つめる目や考える力の最も基礎的な力になることだからです。そのために、現代の教育研究の諸成果に学び、教科書も教材も自分たちで作って授業を進めます。


・生活勉強・総合学習

生活勉強は子どもたちの身近な生活を学習対象にして進められます。見たり、聞いたり、調べたり、作ったり、使ったりする実体験に基づいた学習です。この学習を通して、文化や科学の基礎となる力を育てます。


・教科外教育

教科外教育では、日常生起してくる問題を行動を通して解決し、自治と自立の力を育てます。また、運動会、秋祭りなどの文化的行事は子どもたちの学校生活を豊かにする上で欠くことのできない活動です。たてわり活動を重視して取り組みます。



ポイント3 児童会

児童会は4年生以上で構成しています。委員長をはじめとする役員は子どもたちが選挙で選びます。方針も自分たちの力で考えて決め、活動しています。自分たちの生活が気持ちよく安全に過ごせるように、掃除点検や下校時間を守る運動を進めています。

また、エレベーター設置も、児童会の「車椅子の人のためにエレベーターが欲しい」という要求が原動力になって実現しました。要求することをみんなで決め、それらは少しずつ実現しています。児童会は学校の重要な構成員であり、自治を学ぶ教室の役割を果たしています。

 


ポイント4 縦割り活動

和光鶴川小学校では6年生が1年生の手を引いて入場する入学式をはじめとして「縦割り」の活動を重視し、生活のいろいろなところに組織しています。3年生が1年生に一緒に遊びながら雑木林の使い方を教える「雑木林で遊ぶ会」。5年生が2年生に掃除の仕方を教える「掃除交流会」。6年生が5年生に「御かぐら」を教える「伝える会」。

年齢の違う子どもたち同士の活動は、相手を気遣い優しく丁寧に接することを求めたり、年上の人の頼もしさや優しさに触れる機会になったりしています。地域から失われた「異年齢集団」が豊かに残っています。



ポイント5 共同教育

和光鶴川小学校では個別的な支援や指導が必要な子でも、教室で一緒に生活し学習できると判断した子どもたちを、入学時から学級に数名ずつ受け入れてきました。それを「共同教育」と呼んでいます。多様な発達要求を持った子どもたちが、同じ教室で一緒に学ぶことにより、共に育ち合い、成長しています。こうした教育のあり方が、自然に子どもたちの中に、豊かな人間関係と幅広い人間理解を育みます。

 


♦行事を見てみよう!

★林間学校

夏休みの始まりに、学年、ブロックごとに林間学校に出かけます。低学年は小菅村に2泊3日、3年生は白駒の池、4年生と高学年はみずがき山のふもとで3泊4日のキャンプに取り組みます。



★劇の会(2,4,6年生)

クラスで劇を決め、衣装・音響・照明にもこだわって劇づくりをします。劇づくりを通してクラスのまとまりを高め、観る側も演じる側も楽しむことのできる劇づくりをめざします。

★秋まつり

秋におこわれる和光小学校の子どもまつりです。「祭りの広場」では、各学年の手づくりのお店と遊びのコーナーが開かれます。「踊りの広場」では、学年ごとに練習してきた民族舞踊が発表されます。


★名人になろうよ!

「名人」は、先生たちが得意としていることや、子どもと1年間やりたい事を、「〇〇名人」として1・2年生の子どもたちに提案します。

1・2年生の子どもたちは、その中から、自分のやりたい「名人」を選びます。

クラスも学年も超えて、同じことが好きな子たちが集まり、年間6回の活動をします。




♦お楽しみ行事紹介

★入学式・1年生を迎える会(2年生)1年生と遊ぶ会(6年生)

こころ温まる雰囲気の入学式で、新入生を迎えます。

★沖縄修学旅行

6年生の修学旅行です。

★運動会

学年全体が緑(1組)と白(2組)の2色にわかれて戦います。様々な協議の中で、学年を超えたつながりをつくる場となっています。


1年生は生活勉強「動物の体」の学習として多摩動物公園アフリカ園に行きました。